東洋医学の鍼、西洋医学の鍼
ハリにも東洋医学と西洋医学がある
「鍼(ハリ)」という治療器具を使えばすべて「鍼治療」と呼ばれるわけですが、現代医療の進歩にともない鍼治療も西洋医学的な効果が解明されてきています。
「効果」も「鍼を打つ部位」も異なる
東洋医学的な鍼治療:ツボや経絡の東洋独特の視点
西洋医学的な鍼治療:筋肉や神経など解剖学的視点
「症状の見立て」や「治療のみちすじ」も異なるのですが、当院では東洋医学と西洋医学のそれぞれの得意とする分野を活かしながら、両方の視点で治療を行っています。
東洋医学と西洋医学のちがい
体質を整える「東洋医学の鍼」
東洋医学治療は主に、五臓六腑の機能やバランス、環境からの刺激に適応できる身体づくりなどの視点で体調をみています。
ざっくりいうと...心と身体のストレスや外的要因でバランスを崩した「体質を整える」というイメージに近い治療です。
筋肉の動きを整える「西洋医学の鍼」
西洋医学治療は主に、科学的な論理と根拠をもとに病態を把握して治療していく方法で、現代医学ともいわれています。
ざっくりいうと...解剖学や生理学の観点からからだの不調をとらえ、「筋肉やファシア(筋膜・器官の膜)の働きを整える」というイメージに近い治療です。
紀元前は、東洋医学で効果あり
頭痛治療で「紀元前」と「現代」を比較
たとえば『頭痛』で困っていたとします。
※ケガでも事故でもないのに頭が痛いというケース
東洋医学が始まった時代(紀元前の治療)であれば、原因の多くは、身体のアンバランスと捉えるので、”体質の偏りを見極めることが重要”だと考えます。
気虚・お血・水滞など...と体質の不調を見極めて、身体を構成する「気血水」のバランスを整える治療で、十分な効果がありました。
21世紀は東洋医学の鍼だけでは難しい
体質の偏りの数十倍?!の影響力
パソコンやスマホによる「頭痛」
パソコンやスマホによる「頭痛」
東洋医学で治療していた時代から、時はすぎ・・・物質的文明の発達で、たくさんの「便利な機器」が人間にもたらされました。
現在の頭痛要因の多くは”パソコンやスマートフォン”などの長時間使用によるもの...へと変化しています。
体質に関係なく「頭痛」が出てしまう
紀元前の頭痛治療のように、体質の偏り(気虚・お血・水滞など...)を見極めたり、「気・血・水」のバランスを整えたとしても、画面をのぞき込む姿勢が長くなれば、東洋医学的な体質に関係なく「こめかみ」や「首すじ」が痛くなります。
仕事ではパソコン作業が当たり前、スマートフォンやタブレット端末かかせない生活があるという現代では解剖学の視点で、頭痛を引き起こす筋肉を見極めて”首肩を治療する”という、西洋医学的な鍼治療が必要となるわけです。
仕事ではパソコン作業が当たり前、スマートフォンやタブレット端末かかせない生活があるという現代では解剖学の視点で、頭痛を引き起こす筋肉を見極めて”首肩を治療する”という、西洋医学的な鍼治療が必要となるわけです。
当院は、西洋医学と東洋医学の二刀流。
東洋医学と西洋医学の両面からの総合治療
当院は、それぞれの得意分野を活かした総合治療を行っています。
例えば「筋緊張型の頭痛」なら、東洋医学的な体質を整えるだけでなく、さらに痛みの部位別に細分類。
目の奥の痛み、こめかみ痛、おでこ痛、側頭痛など痛みの強い部位から原因がどこなのかを見極めて、筋肉筋膜に直接アプローチする西洋医学的な鍼治療も加えて行っています。
痛みをとったら定期治療へ
最初は今ある痛みの治療に専念
まずは初診時の症状(痛みやコリ)の治療に専念して、最初の苦痛を取り除いた後は、月1~2回の治療ペースを目安に、定期的にメンテナンス治療をしていけば、十分に対処できます。
定期的なメンテナンス治療では、再発しやすい痛みやコリ癖がある筋肉の治療だけではなく、そのつど出てきた心身の苦痛感を取り除いていきます。
定期メンテナンスになったら「養生メニュー」
次回治療までの間は当院が提案する『養生メニュー』を行ってみましょう。
『養生メニュー』も東洋医学と西洋医学の両方で提案しています。ご自身の症状にあった自宅ケアをすると身体の疲れ方がわかるようになるので、痛みやコリのコントロールが自分で出来るようになります。
<頭痛・首肩こり・痛みの専門治療>
鍼灸アロマ治療院かおり&やすらぎ
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