後頭部 首の付け根 押すと痛い
後頭部、首の付け根 の痛みやコリ
病院で検査しても「異常なし」といわれた場合
ある特定の筋肉が過剰に縮んで硬くなったことが原因で、関連する部位に痛みを起こしたと考えられます。
1 僧帽筋の上部線維
(僧帽筋の中で首にある線維)
2 僧帽筋の下部線維
(僧帽筋の中で背中にある線維)
3 肩甲挙筋
(首と肩甲骨をつなぐ筋肉)
「痛みの出ている場所」や「症状の現れ方」で、原因となる筋肉の見当がつくので、下記3つのイラストと内容を参考に、自分に近いものを探してみましょう。
ある特定の筋肉が過剰に縮んで硬くなったことが原因で、関連する部位に痛みを起こしたと考えられます。
「首の付け根」に痛みを出す3つの筋肉
1 僧帽筋の上部線維
(僧帽筋の中で首にある線維)
2 僧帽筋の下部線維
(僧帽筋の中で背中にある線維)
(首と肩甲骨をつなぐ筋肉)
1.僧帽筋の「上部線維」が原因の場合
『僧帽筋の上部線維』 痛みの特徴 |
・後頭部と首のさかいめの痛み ・首のうしろの強いコリ感 ※僧帽筋の上部線維は ”頭痛”も引き起こす場合があります。 ※僧帽筋頭痛の詳しい説明はこちら |
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こんな習慣・姿勢を していませんでしたか? |
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自分でできること (応急処置として) |
[ 方法1] 僧帽筋(首)のストレッチをする 首をまわして軽く筋肉をゆるませてから、僧帽筋の上部線維をピンポイントで伸ばします。 ※僧帽筋ストレッチのやり方はこちら [ 方法2] 僧帽筋(首の後ろ側)を温める 「首の後ろ側」を集中的に温めましょう。使い捨てカイロやレンジで温めるホットパックなどが便利。 [ 方法3] 「肩井(けんせい」)のツボ押し ツボ「肩井」は上部線維の疲労が出やすい場所と一致しています。重点的に指圧(持続圧)で押しましょう。 ※「肩井のツボ押し」やり方はこちら |
治療へ行くべきか? 判断ポイント |
僧帽筋は表面にある筋肉なので、”初期段階(硬くなりはじめ)であれば”セルフケアでも緩和します。 ただし、上記3つ(ストレッチ・温める・ツボ押し)を行っても、あまり変化がない場合は、すでに自分でなんとかできる範囲を超えた状態。 僧帽筋だけでなく、もっと深い部分にある筋肉も一緒に硬くなっている可能性がとても高い。 なるべく早めに、”首~肩の広範囲”を鍼を使って、深部にある筋肉の筋線維を丁寧に引き伸ばす治療してしまうことをおすすめします。 ※ストレッチを1~2種類行ってダメな場合は、健康な筋線維の中に「硬くなった筋線維が混じっている」という状態で、ストレッチのような、おおざっぱに筋肉を伸ばす程度では治らないということです。早めに見切りをつけてご来院ください。 |
2.僧帽筋の「下部線維」が原因の場合
『僧帽筋の下部線維』 痛みの特徴 |
・後頭部と首のさかいめの痛み ・肩先近くの強いコリ感 ・首肩全体のコリ感や痛み |
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こんな習慣・姿勢を していませんでしたか? |
無意識にやりがちなクセが原因に。 姿勢や習慣を見直すのも大切です。 ※僧帽筋下部線維の痛みの原因はこちら |
自分でできること (応急処置として) |
[ 方法1] 肩甲骨のストレッチをする 肩甲骨の動きが鈍くなって、体幹とくっついた状態なので、引きはがすようにストレッチで動かしてみましょう。 ※「肩甲骨のストレッチ」のやり方はこちら [ 方法2] 家族にマッサージしてもらう 自分でマッサージするのは難しい背中にある筋肉なので、ご家族がいる方なら下部線維を直接マッサージするのが有効です。 ※僧帽筋下部線維マッサージのやり方はこちら |
治療へ行くべきか? 判断ポイント |
下部線維も上部線維と同じように表面にある筋肉なので、”初期段階(硬くなりはじめ)”であれば、自宅でのケアでもある程度効果があります。 自宅ケアで覚えていてもらいたいのが、「僧帽筋の下部線維が原因の場合は、痛みを感じる部分をアプローチしても痛みは緩和しない」という点です。 つまり「首の付け根」を押しても治らないということ。 原因である背中の筋肉を、ほぐさないといけないので、”自分ひとりでケアする方はマッサージボールを下部線維に当てるのも効果的です。 ただし、下部線維は癒着しやすく、やみくもに押しすぎると、かえって硬くなったり痛みが出たりと、あつかいが難しい。 あまり改善しないようなら、早めにセルフケアに見切りをつけて、”首~肩甲骨の内側の筋線維を引き伸ばす治療をしてしまいましょう。 |
3.「肩甲挙筋」が原因の場合
『肩甲挙筋』 痛みの特徴 |
・首の付け根の強いコリ感 ・頭~肩甲骨までの強いコリ感 <首の可動域制限> ・後ろをしっかり振り向くことができない ・首がつっぱってスムーズに動かない |
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こんな習慣・姿勢を していませんでしたか? |
無意識にやりがちなクセが原因に。 姿勢や習慣を見直すのも大切です。 ※肩甲挙筋が痛む原因はこちら |
自分でできること (応急処置として) |
[ 方法1] 肩甲骨のストレッチをする 肩甲挙筋は肩甲骨を首と結びつける筋肉です。肩甲骨を動かすことで肩甲挙筋のストレッチにもなります。 「肩甲骨のストレッチ」のやり方はこちら [ 方法2] 家族にマッサージしてもらう 肩甲挙筋が硬いということは、肩がすくんで頭のほうへ上がっている状態なので、力を抜いた状態で家族に直接肩を「押し下げて」もらうのが有効です。 ※肩甲挙筋のマッサージはやり方はこちら。 |
治療へ行くべきか? 判断ポイント |
肩甲挙筋が原因の痛みということは、すでに僧帽筋や首の前側も硬くなっているケースが多いので、自宅ケアはあくまでも応急処置と思って、早めに治療にお越しください。 上記の、ご家族にマッサージしてもらう方法は、即効性と押した瞬間の気持ち良さがありありますが、押す方向や力の加減が強いと、あとで「もみ返し」が起きますので注意が必要。 翌日、痛みやコリ感が残るなら、セルフケアには見切りをつけて、なるべく早めに治療してしまいましょう。 |
<頭痛・首肩こり・痛みの専門治療>
鍼灸アロマ治療院かおり&やすらぎ
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