東洋医学の鍼、西洋医学の鍼

鍼治療にも東洋医学と西洋医学がある
”鍼(はり)”という治療道具を使えば、すべて『鍼治療』と呼ばれるわけですが、
実際のところは、経絡(ツボ)を捉える東洋医学的な鍼治療と、筋肉や神経など解剖学的に捉える西洋医学的な鍼治療では、治療効果も鍼を打つ部位も違います。
東洋医学と西洋医学では、「症状の見立て」も「治療のみちすじ」も違うのですが、それぞれの医学が得意とする分野を活かしながら、当院では両方の視点で鍼治療を行っています。
東洋医学と西洋医学では、「症状の見立て」も「治療のみちすじ」も違うのですが、それぞれの医学が得意とする分野を活かしながら、当院では両方の視点で鍼治療を行っています。

東洋医学の鍼だけでは難しい
一般的に東洋医学的な治療は、五臓六腑の機能やバランス、環境からの刺激に適応できる身体づくりなどの視点で体調をみています。
ざっくり言えば、心身の疲労や外的要因でバランスを崩した「体質を整える」というイメージに近い治療です。
ざっくり言えば、心身の疲労や外的要因でバランスを崩した「体質を整える」というイメージに近い治療です。

とはいえ、東洋医学ができた4000年前とは違って、文明が進化しておりまして...
紀元前の『頭痛』であれば、
外傷で起きた頭痛ではなかったときに、原因は身体の中にあるということで、”体質の偏りを見極める”のが重要となり、身体を構成している「気・血・水」のバランスを整えると治っていたのですが、
現代は、体質の偏り(気虚・気滞・お血・血虚・水滞...)を見極められたとしても、パソコン作業を毎日しなくちゃいけない。
身体を構成している「気・血・水」のバランスを整えたとしても、スマホやタブレットを使う日常が待っている。


画面をのぞき込むような姿勢が長くなれば、東洋医学的な体質に関係なく「こめかみ」や「首の脇」が痛くなります。
つまり、具体的な解剖学の視点で”胸鎖乳突筋を治療する”という、西洋医学的な鍼治療が必要となるわけです。
目の奥の痛み、おでこの痛み、こめかみの痛み、側頭痛...など痛みの場所から「原因の筋肉がどこなのか」を見定めて、筋肉に直接アプローチする『西洋医学的な鍼治療』を、当院では積極的に行っています。

初回来院時に抱えていた自宅ケアでは治せない「大きな苦痛」を取りのぞいたあとは、月1~2回の治療ペースでメンテナンスしていけば、十分に対処できます。
メンテナンス期間に入ったら、次の治療までの間は、健康をキープするためのセルフケアをぜひ行ってみてください。
当院では東洋医学・西洋医学それぞれの得意分野を取り上げて、季節や体調に合わせた『養生メニュー』を随時ご紹介しています。
メンテナンス期間に入ったら、次の治療までの間は、健康をキープするためのセルフケアをぜひ行ってみてください。
当院では東洋医学・西洋医学それぞれの得意分野を取り上げて、季節や体調に合わせた『養生メニュー』を随時ご紹介しています。