14.起始と停止で「運動療法」もわかる
![08048](http://da2d2y78v2iva.cloudfront.net/2894/159653686193401.jpg?_=1596536861)
アロマセラピストの技術を、
職人技までスキルアップする方法
⑭
『解剖生理学編:その10』
解剖生理学の学び直しでは、
主要15種類+5種類の筋肉の
「起始」と「停止」
を覚えることをおすすめしています。
なぜなら...
筋肉の端がどこまでか分かるようになるので
すみずみまでマッサージすることができる
ということと、
起始と停止が近づく
という決まった動きのパターンから
「筋肉の作用」もわかるようになる
という話をしました。
さらに、おまけはつづきます。(笑)
起始と停止を覚えると、
「筋トレ」や「ストレッチ」といった
運動療法までわかるようになります。
それでは具体的に説明しましょう。
----------
![08072](/materials/159678774643601.jpg?_=1596787746)
<筋力トレーニング>
筋肉を鍛えて太くする
ことを目的とした運動療法
筋力や持久力がつくだけでなく
熱生産量もアップするので身体を温め、
代謝量が増えるので脂肪を燃焼しやすくなり
痩せやすくすることができます。
起始と停止が分かれば
ねらった筋肉をトレーニングすることができます。
筋トレの大原則は
『負荷を加えながら筋肉を収縮させる』
です。
筋肉の動きは「収縮」のみなので、
「その筋肉を動かす」
と意識していればOKです。
起始と停止を覚えていれば、
「停止が起始の方向へ縮む」という法則
で考えると、筋肉の動きはおのずとわかります。
あとは負荷をどうするか...
ダンベル? 身体の重み? 回数を増やす?
などを考えれば終わりです(笑)
例えば、
僧帽筋上部を筋トレする場合
作用は「肩を上げる」でした。
![08045](/materials/159652953246501.jpg?_=1596529532)
この動作をするときに負荷を掛ければ
筋トレになります。
負荷をダンベルにしたとすると
こんな感じです。
![08047](/materials/159679025938201.jpg?_=1596790259)
腕だけでも重さはあるので
ダンベル無しでも筋トレにはなります。
僧帽筋上部を鍛えると
・首~肩甲骨付近が引き締まる
・重い荷物を背負っても疲れない
などの身体づくりができます。
----------------------
![08071](/materials/159678772685601.jpg?_=1596787726)
<ストレッチ>
筋肉の柔軟性を回復させる
ことを目的とした運動療法
硬くなった筋肉が柔らかくなるとともに、
筋ポンプ作用が回復し、むくみにくくなります。
また、縮んで短くなった筋肉の長さが回復し
身体の可動域が広がるので動きが大きくなり
代謝力がアップし痩せやすくなります。
これも、起始と停止が分かれば
ねらった筋肉をストレッチできます。
ストレッチの大原則は
『筋肉を引っ張って伸ばす』
です。
ですが...
こんどは、ねらっている筋肉を
意識して動かしてしまうと
「収縮してしまう」ので応用が必要(笑)
こんどは逆転の発想で、
ストレッチしたい筋肉の力を抜いて、
「起始と停止の距離を広げる」
という動きをします。
起始と停止のどちらか、または両方を
引っ張って伸ばすという行為です。
![08046](/materials/159653056780101.jpg?_=1596530567)
例えば、
僧帽筋上部をストレッチする場合
起始の「後頭骨と項靭帯」の付近と
停止の「鎖骨の外側3分の1」の付近を
引っ張って、間にある筋肉線維を伸ばす
という動きになります。
具体的には、
肩や鎖骨を下に引き下げながら、
首を曲げる
こんな感じ↓
![08073](/materials/159679338360101.jpg?_=1596793383)
これは、自重(自分の腕の重さと重力)
を使って、肩を下に引っ張るやり方。
もっともポピュラーなやり方なのですが、
患者さまたちから「あまり効かない」
という声をいただいたので(笑)
より効くストレッチを
この応用で私は考えてみました。
健康コラムにも載せていますが
下肢を手で持つことで、
床方向へ引っ張る負荷を加えた
さらに肩を引き下げるやり方です↓
![05122](/materials/158925961807101.jpg?_=1589259618)
詳しくはこちらをご覧ください。
僧帽筋上部をストレッチすると
・首や肩の動きがスムーズになる
・眼精疲労や首肩コリがなくなる
・顔のむくみが取れやすくなる
などの効果が期待できます。
次へ
15.起始と停止で「マッサージ」もわかる
![02024](/materials/158063834000401.jpg?_=1580638340)
アロマセラピストの技術を
職人技までスキルアップする方法
<目次>
はじめに
1.「精油選び」それだけで効く?
2.精油だけでは限界がある
3.アロマ以外に必要なスキル
4.解剖学と東洋医学のメリット
『解剖生理学編』
5.生理学が持つ説得力は最強!
6.連鎖を覚えると鉄板トークになる
7.コリと実際の硬さは一致しない
8.リンパ論はいったん封印しよう
9.病気と健康体を区別しよう
10.解剖学はこの本で学べ
11.覚えるべき筋肉は、これだ!
12.筋肉の覚え方のコツ
13.起始と停止で「動き」がわかる
14.起始と停止で「運動療法」もわかる
15.起始と停止で「マッサージ」もわかる
職人技までスキルアップする方法
⑭
『解剖生理学編:その10』
解剖生理学の学び直しでは、
主要15種類+5種類の筋肉の
「起始」と「停止」
を覚えることをおすすめしています。
なぜなら...
筋肉の端がどこまでか分かるようになるので
すみずみまでマッサージすることができる
ということと、
起始と停止が近づく
という決まった動きのパターンから
「筋肉の作用」もわかるようになる
という話をしました。
さらに、おまけはつづきます。(笑)
起始と停止を覚えると、
「筋トレ」や「ストレッチ」といった
運動療法までわかるようになります。
それでは具体的に説明しましょう。
----------
![08072](/materials/159678774643601.jpg?_=1596787746)
<筋力トレーニング>
筋肉を鍛えて太くする
ことを目的とした運動療法
筋力や持久力がつくだけでなく
熱生産量もアップするので身体を温め、
代謝量が増えるので脂肪を燃焼しやすくなり
痩せやすくすることができます。
起始と停止が分かれば
ねらった筋肉をトレーニングすることができます。
筋トレの大原則は
『負荷を加えながら筋肉を収縮させる』
です。
筋肉の動きは「収縮」のみなので、
「その筋肉を動かす」
と意識していればOKです。
起始と停止を覚えていれば、
「停止が起始の方向へ縮む」という法則
で考えると、筋肉の動きはおのずとわかります。
あとは負荷をどうするか...
ダンベル? 身体の重み? 回数を増やす?
などを考えれば終わりです(笑)
例えば、
僧帽筋上部を筋トレする場合
作用は「肩を上げる」でした。
![08045](/materials/159652953246501.jpg?_=1596529532)
この動作をするときに負荷を掛ければ
筋トレになります。
負荷をダンベルにしたとすると
こんな感じです。
![08047](/materials/159679025938201.jpg?_=1596790259)
腕だけでも重さはあるので
ダンベル無しでも筋トレにはなります。
僧帽筋上部を鍛えると
・首~肩甲骨付近が引き締まる
・重い荷物を背負っても疲れない
などの身体づくりができます。
----------------------
![08071](/materials/159678772685601.jpg?_=1596787726)
<ストレッチ>
筋肉の柔軟性を回復させる
ことを目的とした運動療法
硬くなった筋肉が柔らかくなるとともに、
筋ポンプ作用が回復し、むくみにくくなります。
また、縮んで短くなった筋肉の長さが回復し
身体の可動域が広がるので動きが大きくなり
代謝力がアップし痩せやすくなります。
これも、起始と停止が分かれば
ねらった筋肉をストレッチできます。
ストレッチの大原則は
『筋肉を引っ張って伸ばす』
です。
ですが...
こんどは、ねらっている筋肉を
意識して動かしてしまうと
「収縮してしまう」ので応用が必要(笑)
こんどは逆転の発想で、
ストレッチしたい筋肉の力を抜いて、
「起始と停止の距離を広げる」
という動きをします。
起始と停止のどちらか、または両方を
引っ張って伸ばすという行為です。
![08046](/materials/159653056780101.jpg?_=1596530567)
例えば、
僧帽筋上部をストレッチする場合
起始の「後頭骨と項靭帯」の付近と
停止の「鎖骨の外側3分の1」の付近を
引っ張って、間にある筋肉線維を伸ばす
という動きになります。
具体的には、
肩や鎖骨を下に引き下げながら、
首を曲げる
こんな感じ↓
![08073](/materials/159679338360101.jpg?_=1596793383)
これは、自重(自分の腕の重さと重力)
を使って、肩を下に引っ張るやり方。
もっともポピュラーなやり方なのですが、
患者さまたちから「あまり効かない」
という声をいただいたので(笑)
より効くストレッチを
この応用で私は考えてみました。
健康コラムにも載せていますが
下肢を手で持つことで、
床方向へ引っ張る負荷を加えた
さらに肩を引き下げるやり方です↓
![05122](/materials/158925961807101.jpg?_=1589259618)
詳しくはこちらをご覧ください。
僧帽筋上部をストレッチすると
・首や肩の動きがスムーズになる
・眼精疲労や首肩コリがなくなる
・顔のむくみが取れやすくなる
などの効果が期待できます。
次へ
15.起始と停止で「マッサージ」もわかる
![02024](/materials/158063834000401.jpg?_=1580638340)
アロマセラピストの技術を
職人技までスキルアップする方法
<目次>
はじめに
1.「精油選び」それだけで効く?
2.精油だけでは限界がある
3.アロマ以外に必要なスキル
4.解剖学と東洋医学のメリット
『解剖生理学編』
5.生理学が持つ説得力は最強!
6.連鎖を覚えると鉄板トークになる
7.コリと実際の硬さは一致しない
8.リンパ論はいったん封印しよう
9.病気と健康体を区別しよう
10.解剖学はこの本で学べ
11.覚えるべき筋肉は、これだ!
12.筋肉の覚え方のコツ
13.起始と停止で「動き」がわかる
14.起始と停止で「運動療法」もわかる
15.起始と停止で「マッサージ」もわかる