女性専門の鍼灸治療院「かおり&やすらぎ」|東京都渋谷区

渋谷徒歩6分の鍼灸院 アロマと鍼を融合した女性専用の治療院
(社)東京都鍼灸あん摩マッサージ指圧師会員
(公社)日本アロマ環境協会 総合資格認定校

かおり&やすらぎ

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15.起始と停止で「マッサージ」もわかる

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アロマセラピストの技術を、
職人技までスキルアップする方法


『解剖生理学編:その11』

プロになる勉強法

筋肉は「起始と停止」が重要で
これを覚えると、たくさんのことに使えます。

1.すみずみまでマッサージできるようになる
2.「筋肉の作用」もわかるようになる
3.「筋力トレーニング」が提案できる
4.「ストレッチ」が提案できる

まだまだ、おまけは続きます(笑)

最大のメリットは、
マッサージの仕方もわかる
ようになるという点です。

そのためにも、
筋肉がどのようにできているのかを
拡大図で思い出してみましょう。
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筋肉は、筋線維束という
細長い筋線維(筋細胞)が多数集まって
束になったもので構成されています。

筋線維が一番小さい単位ではありません。
その中には、さらに細い筋原線維(1~2μm)
が同じようにぎっしり並んで詰まっています。

束をたくさん集めて、大きな束にして
それをたくさん集めて、もっと特大の束にして...

まるで太巻きを作るような?感じで(笑)
線維の束で筋肉は出来上がっています。

ここで注目すべきポイントは
束にするときに、
めちゃくちゃに寄せ集めたのではなく
筋肉の線維は方向が整っている
という点です。

08172
線維には方向があるわけですから
マッサージも線維の方向に沿って行います。

皮膚の表面をなでるような軽擦法なら
どんな方向にさすっても問題はないのですが、

筋肉を引き伸ばすような強擦の場合は、
この方向を無視すると、筋線維が切れます。

俗にいう
揉み返し
というやつです。

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筋肉には動く(=縮む)方向があり、
起始と停止を結んだラインが
筋線維の方向性です。


上記イラストで見てみると、
左右の動きは、線維の方向と同じなので
正常な筋肉の伸び縮みの動き
といえます。

でも、
縦(青線)の動きは、
線維を切るような動きになるので、
筋線維にダメージがあるのはもちろん、
その中にある筋原線維(1~2μm)が
損傷してしまいます。

こんなマッサージをされたら
「コリは、ちっとも柔らかくなっていない
のに、重だるさだけが残る。」
なんてことになります。

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解剖学の本にある写真やイラストには
必ず筋肉線維の方向が描かれています。

上記イラストなら
筋肉の中に、白い線が見えませんか?

この白い線維、つまり
筋肉の起始と停止を結んでいる
線維の方向が重要。

どの筋肉に関しても、
この線維の方向に動かしていれば
正常な伸び縮みの動きなので、

マッサージするときの強さや速度を
コントロールさえしていれば
身体に負担をかけることはありません。

では、具体的な例として
「僧帽筋上部」を強擦する場合
どの方向へマッサージしたらいいのか
を見てみましょう。

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僧帽筋上部の
起始は「後頭骨と項靭帯」
停止は「鎖骨の外側3分の1」でした。

起始と停止を結ぶラインが線維の方向
でしたから、イラストで確認すると...

下記のピンク線内の白い線維が、
僧帽筋上部の筋線維の方向
を示していることになります。

08182

強擦は、
起始と停止の間を引き伸ばすように
アプローチする手技なので、

僧帽筋上部をマッサージするときは
下記のような方向になります。

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このように、
筋肉の起始と停止を覚えると

1.すみずみまでマッサージできるようになる
2.「筋肉の作用」もわかるようになる
3.「筋力トレーニング」が提案できる
4.「ストレッチ」が提案できる
5.どの方向へマッサージしたらかがわかる

といった、
一石二鳥どころか、三鳥、四鳥、五鳥
の利点があるので、ぜひ心を決めて
15種類+5種類
筋肉の「起始と停止」

を覚えることをおすすめします。


実際のマッサージ(強擦法)については
力だけでなく速度が重要で、
受ける方の姿勢もカギを握るのですが、
こればかりは実技でないと、説明できないので...

『解剖生理学編』は、
これにて、ひとまず終了で~す。


『東洋医学篇』は、しばらくしてから
掲載スタートしたいと思っています。
※納得できるお勧め本が見つからない...どうする?
自分でまとめるか?書くか?と検討中。
 

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