13.起始と停止で「動き」がわかる
![08043](http://da2d2y78v2iva.cloudfront.net/2894/159652381369801.jpg?_=1596523813)
アロマセラピストの技術を、
職人技までスキルアップする方法
⑬
『解剖生理学編:その9』
スキルアップのために、
解剖生理学を学び直ししています。
「起始」と「停止」を覚えると、
筋肉のすみずみまでアプローチができる
(トリートメント技術の差として表れる)
というお話をしました。
さらに、それだけではなく、
起始と停止を覚えると、
筋肉の「動き」も一緒に頭に入ります。
ここで、起始と停止の働き
生理学をおさらいしましょう。
![08044](/materials/159652704450201.jpg?_=1596527044)
起始は、筋肉の始まる部位ですが、
別な言い方をすると、
「からだの中心に近い側」で
動かすときに固定して軸になる側です。
停止は、筋肉の終わる部位であり
「からだの中心から遠い側」で
自由に動かしやすい側です。
筋肉はゴムのような弾力線維
でできているので
脳からの指令があると「縮む」
という動きをします。
では、
ここでクイズです。
筋肉はどの方向へ向かって
縮むのでしょう?
3秒でお答えください。
ぴ、ぴ、ぴ~ん!
正解は...前記の通り
固定軸にする側、自由に動かす側
がカギになります。
多くの日常動作の場合、
背骨に近い起始側を固定軸にして
体を動かすので、
停止側が起始方向へ縮んでくる
という動きをします。
なので、
僧帽筋上部の動きはどうなるかというと
下記の緑色の矢印方向に縮んでくる
ということになります。
![08045](/materials/159652953246501.jpg?_=1596529532)
僧帽筋上部の停止「鎖骨の外側3分の1」が
起始「後頭骨と項靭帯」へ向かって縮む。
つまり、
肩を上げるという動作の時に
僧帽筋上部を使っています。
テキストを見てみましょう。
作用の欄に書いてありませんか?
![08046](/materials/159653056780101.jpg?_=1596530567)
医療系、スポーツ系の学生さんが
筋肉の解剖生理学を勉強するときは
作用も丸暗記というのが多いのですが(笑)
起始と停止が、しっかり分かっていれば、
「停止が起始方向へ縮む」法則
を思い出すことで、
筋肉の動きも芋ずる式で出てきます。
起始と停止の勉強は
筋肉のすみずみまでアプローチできる
だけでなく、
筋肉の動きも導き出すことができる
という一石二鳥の学習なんです。
次へ
14.起始と停止で「運動療法」もわかる
![02024](/materials/158063834000401.jpg?_=1580638340)
アロマセラピストの技術を
職人技までスキルアップする方法
<目次>
はじめに
1.「精油選び」それだけで効く?
2.精油だけでは限界がある
3.アロマ以外に必要なスキル
4.解剖学と東洋医学のメリット
『解剖生理学編』
5.生理学が持つ説得力は最強!
6.連鎖を覚えると鉄板トークになる
7.コリと実際の硬さは一致しない
8.リンパ論はいったん封印しよう
9.病気と健康体を区別しよう
10.解剖学はこの本で学べ
11.覚えるべき筋肉は、これだ!
12.筋肉の覚え方のコツ
13.起始と停止で「動き」がわかる
14.起始と停止で「運動療法」もわかる
15.起始と停止で「マッサージ」もわかる
職人技までスキルアップする方法
⑬
『解剖生理学編:その9』
スキルアップのために、
解剖生理学を学び直ししています。
「起始」と「停止」を覚えると、
筋肉のすみずみまでアプローチができる
(トリートメント技術の差として表れる)
というお話をしました。
さらに、それだけではなく、
起始と停止を覚えると、
筋肉の「動き」も一緒に頭に入ります。
ここで、起始と停止の働き
生理学をおさらいしましょう。
![08044](/materials/159652704450201.jpg?_=1596527044)
起始は、筋肉の始まる部位ですが、
別な言い方をすると、
「からだの中心に近い側」で
動かすときに固定して軸になる側です。
停止は、筋肉の終わる部位であり
「からだの中心から遠い側」で
自由に動かしやすい側です。
筋肉はゴムのような弾力線維
でできているので
脳からの指令があると「縮む」
という動きをします。
では、
ここでクイズです。
筋肉はどの方向へ向かって
縮むのでしょう?
3秒でお答えください。
ぴ、ぴ、ぴ~ん!
正解は...前記の通り
固定軸にする側、自由に動かす側
がカギになります。
多くの日常動作の場合、
背骨に近い起始側を固定軸にして
体を動かすので、
停止側が起始方向へ縮んでくる
という動きをします。
なので、
僧帽筋上部の動きはどうなるかというと
下記の緑色の矢印方向に縮んでくる
ということになります。
![08045](/materials/159652953246501.jpg?_=1596529532)
僧帽筋上部の停止「鎖骨の外側3分の1」が
起始「後頭骨と項靭帯」へ向かって縮む。
つまり、
肩を上げるという動作の時に
僧帽筋上部を使っています。
テキストを見てみましょう。
作用の欄に書いてありませんか?
![08046](/materials/159653056780101.jpg?_=1596530567)
医療系、スポーツ系の学生さんが
筋肉の解剖生理学を勉強するときは
作用も丸暗記というのが多いのですが(笑)
起始と停止が、しっかり分かっていれば、
「停止が起始方向へ縮む」法則
を思い出すことで、
筋肉の動きも芋ずる式で出てきます。
起始と停止の勉強は
筋肉のすみずみまでアプローチできる
だけでなく、
筋肉の動きも導き出すことができる
という一石二鳥の学習なんです。
次へ
14.起始と停止で「運動療法」もわかる
![02024](/materials/158063834000401.jpg?_=1580638340)
アロマセラピストの技術を
職人技までスキルアップする方法
<目次>
はじめに
1.「精油選び」それだけで効く?
2.精油だけでは限界がある
3.アロマ以外に必要なスキル
4.解剖学と東洋医学のメリット
『解剖生理学編』
5.生理学が持つ説得力は最強!
6.連鎖を覚えると鉄板トークになる
7.コリと実際の硬さは一致しない
8.リンパ論はいったん封印しよう
9.病気と健康体を区別しよう
10.解剖学はこの本で学べ
11.覚えるべき筋肉は、これだ!
12.筋肉の覚え方のコツ
13.起始と停止で「動き」がわかる
14.起始と停止で「運動療法」もわかる
15.起始と停止で「マッサージ」もわかる