8.リンパ論はいったん封印しよう
![06016](http://da2d2y78v2iva.cloudfront.net/2894/159107800193101.jpg?_=1591078001)
アロマセラピストの技術を、
職人技までスキルアップする方法
⑧
『解剖生理学編:その4』
![プロになる勉強法](/materials/168792290418701.jpg?_=1687922904)
具体的な筋肉解剖へ進む前に、
私から一つ提案したいことがあります。
『詰まったリンパの流れを良くして・・・』
という、
リンパ論はいったん封印しませんか。
たしかにリンパ液の流れは大切です。
「汚れて詰まった流れをキレイすると
老廃物が流れて、身体が軽くなります♪」
と聞くと、とても爽快感がありますが、
実際のところ、人間はそこまで単純ではなく、
いろんな器官の共鳴で身体を動かしています。
説明しなれたフレーズに頼り切ってしまうと
もうそれ以上の新しい知識は入っていきません。
”リンパ論以外”で説明するならどうすればいいか
ということを考えるようにしましょう。
木を見て森を見ず。
ということにならないように、
大道の「生理学」に照らし合わせて、
リンパ液と血液の全体像を、
ここでギュッとまとめて簡単に説明します。
![06021](/materials/159107955003601.jpg?_=1591079550)
全身を循環する視点でみると経路は、
大きく分けて3つ
1.動脈(血液が出ていく経路)
2.静脈(血液が戻る経路)
3.リンパ管(リンパ液が戻る経路)
ここで重要なのは、
心臓から出ていくのは1経路(動脈)に対して、
全身から戻ってくるのは2経路(静脈とリンパ管)
ということです。
なぜ戻るときだけルートが2つ
あるのだと思いますか?
全身から戻ってくるときの体液には
各細胞から回収された二酸化炭素や、
老廃物が入っています。
2つあるルートのうち
「静脈」は心臓と直接つながっているため、
害がありそうな物質を
入れるわけにはいきません。
そこで闇ルート「リンパ管」の出番!
(笑)
静脈には入れられない怪しげなものを、
いったんリンパ管に入れて、流れを迂回させます。
![06022](/materials/159108182863901.jpg?_=1591081828)
リンパ管の途中には「リンパ節」という検問所が
多数あり、白血球が待ち構えているので、
異物だとわかれば、戦いが起こり処理されます。
感染症などでは、ウイルスvs.白血球の戦いで
たくさんのリンパ節が戦場と化し、腫れます。
お医者さんは、そんな腫れた首など触って、
体調を確認している...というわけです。
さて、
リンパ管は老廃物が流れている
と聞いてしまうと、
「むくみ」はリンパ節が詰まるからなんじゃないか
と思われてしまいそうですが、
ガンの手術でリンパ節を切除したり、
病気やケガでない限り
リンパ管が詰まってむくむなんてことは、
そうそう起きません。
全身から心臓方向へ戻る体液の比率は、
約9割が静脈
リンパ管は約1割程度です。
それに、検問所&処理場の役割をしている
リンパ節なので、
そうそう早く通過してもらっちゃ困るんです。
リンパ液は動脈のように
速くは流れない。
ゆっくり流れる必要がある。ゆっくりでOK。
では、管が詰まっているのでなければ
どうして「むくみ」がおきるのでしょう?
それは
体液を流すときの動力源である
筋肉のポンプ力が弱まっている
からです。
![05288](/materials/159074011716101.jpg?_=1590740117)
全身からもどってくる2経路(静脈・リンパ管)は、
どちらも筋肉のポンプ力を使って動いています。
筋肉に柔らかさがなくなり、
縮んで押し出すポンプ力が弱まると、
重力に逆らって体液をもどす
ことができなくなり、むくみが起きます。
ついつい
リンパ液の流れに意識が向きますが、
どちらかというと、全体の9割もある
静脈の流れの悪さの方が深刻。
さいわいにして、
静脈とリンパ管はとても近くにあるので、
その周辺の筋肉をアプローチすることで、
弾力が回復して、ポンプ力がアップします。
「むくみ」には
筋肉が関係している
ということを覚えておいてください。
病気と健康体を区別しよう
職人技までスキルアップする方法
⑧
『解剖生理学編:その4』
![プロになる勉強法](/materials/168792290418701.jpg?_=1687922904)
具体的な筋肉解剖へ進む前に、
私から一つ提案したいことがあります。
『詰まったリンパの流れを良くして・・・』
という、
リンパ論はいったん封印しませんか。
たしかにリンパ液の流れは大切です。
「汚れて詰まった流れをキレイすると
老廃物が流れて、身体が軽くなります♪」
と聞くと、とても爽快感がありますが、
実際のところ、人間はそこまで単純ではなく、
いろんな器官の共鳴で身体を動かしています。
説明しなれたフレーズに頼り切ってしまうと
もうそれ以上の新しい知識は入っていきません。
”リンパ論以外”で説明するならどうすればいいか
ということを考えるようにしましょう。
木を見て森を見ず。
ということにならないように、
大道の「生理学」に照らし合わせて、
リンパ液と血液の全体像を、
ここでギュッとまとめて簡単に説明します。
![06021](/materials/159107955003601.jpg?_=1591079550)
全身を循環する視点でみると経路は、
大きく分けて3つ
1.動脈(血液が出ていく経路)
2.静脈(血液が戻る経路)
3.リンパ管(リンパ液が戻る経路)
ここで重要なのは、
心臓から出ていくのは1経路(動脈)に対して、
全身から戻ってくるのは2経路(静脈とリンパ管)
ということです。
なぜ戻るときだけルートが2つ
あるのだと思いますか?
全身から戻ってくるときの体液には
各細胞から回収された二酸化炭素や、
老廃物が入っています。
2つあるルートのうち
「静脈」は心臓と直接つながっているため、
害がありそうな物質を
入れるわけにはいきません。
そこで闇ルート「リンパ管」の出番!
(笑)
静脈には入れられない怪しげなものを、
いったんリンパ管に入れて、流れを迂回させます。
![06022](/materials/159108182863901.jpg?_=1591081828)
リンパ管の途中には「リンパ節」という検問所が
多数あり、白血球が待ち構えているので、
異物だとわかれば、戦いが起こり処理されます。
感染症などでは、ウイルスvs.白血球の戦いで
たくさんのリンパ節が戦場と化し、腫れます。
お医者さんは、そんな腫れた首など触って、
体調を確認している...というわけです。
さて、
リンパ管は老廃物が流れている
と聞いてしまうと、
「むくみ」はリンパ節が詰まるからなんじゃないか
と思われてしまいそうですが、
ガンの手術でリンパ節を切除したり、
病気やケガでない限り
リンパ管が詰まってむくむなんてことは、
そうそう起きません。
全身から心臓方向へ戻る体液の比率は、
約9割が静脈
リンパ管は約1割程度です。
それに、検問所&処理場の役割をしている
リンパ節なので、
そうそう早く通過してもらっちゃ困るんです。
リンパ液は動脈のように
速くは流れない。
ゆっくり流れる必要がある。ゆっくりでOK。
では、管が詰まっているのでなければ
どうして「むくみ」がおきるのでしょう?
それは
体液を流すときの動力源である
筋肉のポンプ力が弱まっている
からです。
![05288](/materials/159074011716101.jpg?_=1590740117)
全身からもどってくる2経路(静脈・リンパ管)は、
どちらも筋肉のポンプ力を使って動いています。
筋肉に柔らかさがなくなり、
縮んで押し出すポンプ力が弱まると、
重力に逆らって体液をもどす
ことができなくなり、むくみが起きます。
ついつい
リンパ液の流れに意識が向きますが、
どちらかというと、全体の9割もある
静脈の流れの悪さの方が深刻。
さいわいにして、
静脈とリンパ管はとても近くにあるので、
その周辺の筋肉をアプローチすることで、
弾力が回復して、ポンプ力がアップします。
「むくみ」には
筋肉が関係している
ということを覚えておいてください。
病気と健康体を区別しよう
![n2](/materials/168750981540701.png?_=1687509815)
<頭痛・首肩こり・痛みの専門治療>
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