9.病気と健康体を区別しよう
アロマセラピストの技術を、
職人技までスキルアップする方法
⑨
『解剖生理学編:その5』
筋肉が「コリ」や「痛み」だけでなく
「むくみ」と「冷え」にも深い関係がある
とお話しましたが、
筋肉へのアプローチで症状が改善できるのは
あくまで健康体、
未病(病気ではない不健康な状態)です。
「むくみ」「冷え」には
さまざまな原因が考えられます。
病気が原因で症状があらわれることも、
身体の各器官が、少しずつ機能低下し、
不調が重なっておきているケースもあります。
セラピストという職業は、
健康な方にとっての身体の相談窓口。
「コンシェルジュ」のようなものです。
健康に不安を感じたときに、
気軽に話を聞いてもらえるのは
施術を受ける方にとって安心剤となります。
決めつけず、
いろんなケースがあることを念頭において、
話に向き合ってください。
おかしいな?と思ったら、
まずは病院で診てもらって「健康体」の
お墨付きをもらうよう、おすすめしましょう。
「もしも重篤だった場合、
こんな病気の可能性もあるんだ」という
病的なケースを知識として知っておく
のも大切。
「むくみ」と「冷え」の
施術対象外となるケースの概要を
ここで説明します。
未病(病気ではない不健康な状態)の
むくみと冷えの要因もあわせて書きますので
見比べてみてください。
--------------------------------
『病気が原因のむくみ」
・心臓の病気
心臓の機能が低下すると、十分な圧力で
血液を送り出すことができず、血液の流れ
が停滞します。血管中に血液が異常にたまると
水分がにじみ出て、むくみを引き起こしす。
また、腎臓へ送られる血液量が少なくなると
むくみが出てきます。
・腎臓の病気
腎臓にはナトリウムの量を調整する働きがあり
病気になると機能が低下し、体内のナトリウム
が多くなります。ナトリウムは水分を引き付け
血液の量が増えるため、むくみが起こります。
また、血液をろ過する機能が低下し、血液中の
たんぱく質が排泄されてしまい、水分が血管内
へ戻りにくくなり、むくみが生じます。
・肝臓の病気
水分のバランスを左右するアルブミンという
たんぱく質が肝臓でつくられています。
肝臓が機能低下すると、血液中のアルブミン
が少なくなり、血管内に水分が回収されず
細胞の中にたまったままになり、むくみます。
また、肝臓と腸を結んでいる血管の流れが
滞り、お腹がむくんだ感じにもなります。
・その他の病気
妊娠高血圧症候群、橋本病、バセドウ病
リンパ浮腫(乳がん、子宮がんでリンパ節
を切除した後に起こりやすい症状)
薬剤性浮腫(ホルモン剤、降圧剤など)
『未病のむくみ』の要因
※未病・・・病気ではない不健康な状態
・睡眠不足
・栄養の不足や偏り
・体をうごかさない
・ホルモンバランスの乱れ
・アルコールの取りすぎ
・塩分の取りすぎ
など
---------------------------
『病気が原因の冷え』
・心臓の病気
心臓は一定のリズムで、血液を全身に送り出す
役割をしています。ポンプ力が弱まったり
リズムが狂ったりすることで、十分な血液を
送り出せなくなると、末梢の血流が不足して
冷えてしまうことがあります。
・甲状腺の病気
甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促したり
熱をつくる働きを高める作用があります。
分泌が不足すると、全身の機能が低下して
体全体が冷えて寒くなります。
・血液の病気
貧血になると、全身に十分な酸素が
いきわたらなくなり、めまいやふらつき
が起きるほか、血流も悪くなるため
手足に冷えを感じるようになります。
・免疫の病気
全身性エリテマトーデス、強皮症など。
免疫システムの異常で、
いろいろな臓器や器官に炎症が起こると、
機能が低下して冷えをおこします。
『未病の冷え』の要因
未病・・・病気ではない不健康な状態
・栄養の不足や偏り
・筋肉量の不足
・体を動かさない
・消化器系の機能低下
など
10.解剖学はこの本で学べ
職人技までスキルアップする方法
⑨
『解剖生理学編:その5』
筋肉が「コリ」や「痛み」だけでなく
「むくみ」と「冷え」にも深い関係がある
とお話しましたが、
筋肉へのアプローチで症状が改善できるのは
あくまで健康体、
未病(病気ではない不健康な状態)です。
「むくみ」「冷え」には
さまざまな原因が考えられます。
病気が原因で症状があらわれることも、
身体の各器官が、少しずつ機能低下し、
不調が重なっておきているケースもあります。
セラピストという職業は、
健康な方にとっての身体の相談窓口。
「コンシェルジュ」のようなものです。
健康に不安を感じたときに、
気軽に話を聞いてもらえるのは
施術を受ける方にとって安心剤となります。
決めつけず、
いろんなケースがあることを念頭において、
話に向き合ってください。
おかしいな?と思ったら、
まずは病院で診てもらって「健康体」の
お墨付きをもらうよう、おすすめしましょう。
「もしも重篤だった場合、
こんな病気の可能性もあるんだ」という
病的なケースを知識として知っておく
のも大切。
「むくみ」と「冷え」の
施術対象外となるケースの概要を
ここで説明します。
未病(病気ではない不健康な状態)の
むくみと冷えの要因もあわせて書きますので
見比べてみてください。
--------------------------------
『病気が原因のむくみ」
・心臓の病気
心臓の機能が低下すると、十分な圧力で
血液を送り出すことができず、血液の流れ
が停滞します。血管中に血液が異常にたまると
水分がにじみ出て、むくみを引き起こしす。
また、腎臓へ送られる血液量が少なくなると
むくみが出てきます。
・腎臓の病気
腎臓にはナトリウムの量を調整する働きがあり
病気になると機能が低下し、体内のナトリウム
が多くなります。ナトリウムは水分を引き付け
血液の量が増えるため、むくみが起こります。
また、血液をろ過する機能が低下し、血液中の
たんぱく質が排泄されてしまい、水分が血管内
へ戻りにくくなり、むくみが生じます。
・肝臓の病気
水分のバランスを左右するアルブミンという
たんぱく質が肝臓でつくられています。
肝臓が機能低下すると、血液中のアルブミン
が少なくなり、血管内に水分が回収されず
細胞の中にたまったままになり、むくみます。
また、肝臓と腸を結んでいる血管の流れが
滞り、お腹がむくんだ感じにもなります。
・その他の病気
妊娠高血圧症候群、橋本病、バセドウ病
リンパ浮腫(乳がん、子宮がんでリンパ節
を切除した後に起こりやすい症状)
薬剤性浮腫(ホルモン剤、降圧剤など)
『未病のむくみ』の要因
※未病・・・病気ではない不健康な状態
・睡眠不足
・栄養の不足や偏り
・体をうごかさない
・ホルモンバランスの乱れ
・アルコールの取りすぎ
・塩分の取りすぎ
など
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『病気が原因の冷え』
・心臓の病気
心臓は一定のリズムで、血液を全身に送り出す
役割をしています。ポンプ力が弱まったり
リズムが狂ったりすることで、十分な血液を
送り出せなくなると、末梢の血流が不足して
冷えてしまうことがあります。
・甲状腺の病気
甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促したり
熱をつくる働きを高める作用があります。
分泌が不足すると、全身の機能が低下して
体全体が冷えて寒くなります。
・血液の病気
貧血になると、全身に十分な酸素が
いきわたらなくなり、めまいやふらつき
が起きるほか、血流も悪くなるため
手足に冷えを感じるようになります。
・免疫の病気
全身性エリテマトーデス、強皮症など。
免疫システムの異常で、
いろいろな臓器や器官に炎症が起こると、
機能が低下して冷えをおこします。
『未病の冷え』の要因
未病・・・病気ではない不健康な状態
・栄養の不足や偏り
・筋肉量の不足
・体を動かさない
・消化器系の機能低下
など
10.解剖学はこの本で学べ
<頭痛・首肩こり・痛みの専門治療>
鍼灸アロマ治療院かおり&やすらぎ
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