自分に合った精油の選び方
◇精油選びのポイント
香りは本能的な脳(強い感情を生み出す脳)に
ダイレクトに響くため、思い込みすぎてしまう感情
のほこ先を、別方向へ切り替えときに役立ちます。
(詳しいメカニズムはこちら)
ストレスに一番有効な香りは、
「本能的に好きと感じた香り」
今一番好みの香りを、
生活のあらゆる場面に漂わせておくことで、
心に軸ができて安定感が生まれます。
これを機に
ストレスで揺らいだ心をニュートラルへもどす
自分にぴったりの香りを1本探してせんか?
天然香料の精油は、香水や芳香剤と違って、
「脳を刺激する香り効果」にプラスして、
「体の不調を立て直す効果」があり
セルフケアにも活用できる優れもの。
例えば、ラベンダー精油は火傷を治したり、
活性酸素を消去して老化を防いだり、殺菌したり、
フェンネル精油なら、エストロゲン様成分が入って
いるので、婦人科系のセルフケアに使えるなど。
「心のケア + 体調のケア」
を精油1本ですることができます。
「ストレス解消」だけを目的に
精油選びをするなら、香りを嗅いで直感的に
好きだと思ったものでOKですが、
「ストレス解消+からだのセルフケア」
を目的で精油を選ぶなら
『精油の抽出部位』
をまず意識して選んでみましょう。
精油のほとんどが、薬のない大昔から
不調を立て直すために使用されてきた植物です。
その効果を大きくとらえると
「抽出部位が同じ精油は、似た効用を持っている」
という特徴があります。
もちろん、近年は少しずつ研究が進んで
新しい効果も解明されてきてはいますが、
アロマ全体からすれば、まだまだ微々たるもの。
エビデンスが取れている情報は、
スポットとして付け加える形で活用すると
かなり有効に活用できると思います。
<精油1本を選び出す方法>
① 下記の『精油の抽出部位と身体の不調』から
身体の不調にあてはまるものを選びます。
(複数あってもかまいません)
② 選んだ抽出部位に書いてある精油を
実際にいくつか嗅いでみましょう。
③香りを確認して「一番心に響く香り」が
今のあなたに1番ぴったりの
ストレス+体調をケアする精油です。
<精油の抽出部位と身体の不調>
花から抽出した精油 |
◆花は植物の生殖器にあたる部位で、 精油には女性ホルモンのバランスを整えたり 婦人科系の不調を緩和する作用があります。 ラベンダー、イランイラン、クラリセージ ローマンカモミール、ジャーマンカモミール ジャスミン、ネロリ、ローズAbs.など |
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葉から抽出した精油 |
◆木の葉や草の葉から抽出した精油は、 外敵から身を守る力があり、免疫力を高める作用 や感染予防、殺菌・防虫作用があります。 ペパーミント、ローズマリー、レモングラス、 ゼラニウム、パチュリ、マージョラム ティートリー、ユーカリ、サイプレスなど |
実・果皮・種から抽出した精油 |
◆果実・果皮・種子は食材にもなる部位で 精油には健胃作用、消化促進作用など 消化器系全般の不調に作用します。 オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット レモン、ジュニパーベリー、ブラックペパー フェンネル、コリアンダー、メイチャンなど |
枝・幹から抽出した精油 |
◆樹木の葉、枝、幹から抽出した精油は、 森林浴と同じ作用があり、呼吸器系の 不調を改善したり免疫力を高めます。 サイプレス、ユーカリ、ティートリー、 ヒノキ、パイン、ヒバ、モミ、スギなど ※樹木の葉は「葉から抽出した精油」の効用 も兼ね備えています。 |
樹脂・心材から抽出した精油 |
◆樹脂や心材など樹木内部から抽出した 精油は、水分を保持する働きがあり、 保湿や柔軟などスキンケア効果があります。 フランキンセンス、サンダルウッド、ミルラ ベンゾイン、エレミなど |
根から抽出した精油 |
◆根から抽出した精油は、身体に不要なものを 解毒し体外へ排出する作用と、器官を 活性化させる強壮作用があります。 ベチバー、ジンジャー、バレリアン スパイクナードなど |
<精油を買う時の注意事項>
お気に入りのメーカー(製造元)ができるまでは
実際に香りを確認してからにしましょう。
たとえば、同じラベンダー精油でも、
香り立ちの爽やかさが残せるかどうかは、
メーカーの技術によって大きな差が出ます。
クリアで芳醇な香りのラベンダーもあれば、
えぐみというか...渋みが多く入ったものもあり、
嗅ぎ比べるとわかりますが、本当に大きな差です。
けして、製造期限だけの問題ではありません。
この抽出技術の良し悪しは、かならずしも
価格に反映されていないので
嗅いで確認しないと見極めるのは無理。
価格やブランド名に踊らされることなく、
自分の鼻で「好みかどうか」を
ぜひ確かめてください。
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